よりみち会津ライド(前編)

東北地方は、特に北東北はそこそこ走ってきたつもり。
東北一周、国道4号縦断、親戚を訪ねて福島もたびたび。
それでもリアス沿いや日本海側、何より奥羽山脈を経由するルートからは足が遠のいてしまっていた……。
去年11月のライド、かねてより行きたいと思っていた会津若松に到着するまで。






今回は帰省先からのスタート。
初雪としては多めに雪が積もっていた。

新幹線で東京から新青森、そして弘前。
青森に限らず北国のスポットを人に話すとその距離から敬遠されがちだけど、個人的にはそうだろうか?という印象。でも確かに、東西のアクセスが滅茶苦茶良いものね。

あ、18きっぷでここから尾道を移動したときは流石に辛かった。
ただ新幹線なら都内からはやぶさで3時間。映画1、2本観てるとあっという間。


せっかく関東と本州北端を年に何往復もしているのだから、帰りに途中下車して福島で降りてしまおうという算段である。

はい、今回の装備!


重そう!!

Carradice SQR SLIM (16L)
GIANT スカウト フレームバッグ (4L)
TOPEAK フロントローダー (8L)   ……計28L

天気予報がなかなか荒れに荒れていたので雨雪対策用品が大半。
寒さで動けなくなると時と場合によって死ぬのでフロントローダーに寝袋を詰めた。
SQR SLIMには着替えと、何故かスーツが一式入っている。送れよ…
フロントに括りつけた大久保製作所の輪行袋は今回使わず、最近ロードを始めた姉上に届ける予定。送れよ……

早速量ってみようっと。

ロード本体の重量超えてないからセーフ!ルールはいま決めた。

むしろ軽い。
キャンプツーリングで20kg以上積むことも多かった頃に比べればとても賢くなった。


前回の記事でも書いた気がするけど、自転車に荷物を積むのが好きなんです。
代わりに軽量化したアイテムがひとつ。


PEKOさんの超軽量輪行袋。今回はこちらを使用しました。
特に縦型タイプは通販やイベントで出品されるたびに数分で完売する人気で、自分も横型しか持っていない。それだけの軽さとクオリティがある。

薄いだけあって、流石にいままでの輪行袋のように荷物満載のバッグを自転車と一緒に入れたりすると生地が痛みそう。



逆に言えばたとえ薄くても、そうでもしない限り案外破けないんですよね。
尖った部分と突っ張りにだけ注意すれば、通常の輪行袋と全く変わらず収納することが可能だった。


いつもなら東京行きのきっぷを買うところを、郡山で途中下車。
青森まで来ないやまびこが珍しくて、乗らないけどちょっと見送ったり。

駅前で写真を撮っていると、飲みから帰る二人組のおじさんズに記念撮影を頼まれた。
こういうことも含めて郡山の雰囲気は他の東北の街と変わってるように感じる。

別名東北のシカゴ、もとい現在は東北のウィーンと呼ばれているとか。


フル装備でも輪行解除含めて10〜15分で組み立てられるから、キャリアなしの運用はやっぱり楽。

ここからナイトライドで山を越え、会津若松で朝を迎える計画。
賑やかな駅前を抜け、住宅地、田園と徐々に風景が暗闇に包まれていく。




包まれすぎた'`,、('∀`) '`,、...



予報で半々ぐらいの心積もりでいたものの、とうとう本格的に雪が降ってきた。
どちらかというと怖いのはアイスバーン。

雪道でのグリップは、ロードの細いタイヤでも全く効かない訳ではない。さらにMTBのブロックタイヤだと結構違う。
ただ結局、自転車の接地面で稼げる摩擦は雪道まで。固い圧雪路やアイスバーン対策にはスパイクタイヤが必須になる。


状況次第とはいえ冬の道は時間帯や日当たりひとつでコロコロ変わるので、タイヤ幅だけで頑張るのはあんまりオススメではないです。
そんなこんなで明け方まで冷え込むと、ブレーキをがっつり握ったときスリップしそうな気がしてきたので流石にこの日の自走は断念。
700C用スタッドレスなんてのが出てるみたい。わたし気になります。



とはいえコンビニひとつ見送ると10km近く休憩地点のない山の中。
暖房の効いた施設があるわけもなく、とりあえず最寄りの無人駅で始発を待つことに。

体を動かさずにいると急激に下がっていく体温。寝袋を着なければ即死だった……
それでもまだ寒くて、さっきのコンビニでカイロ買えば良かったなーと震えてました。



空が白んで、遠くの視界も徐々に開けてきた。







あ〜走らなくて良かった!!!!(_ '∀`)_




まだ寒風吹きすさぶホームから、暖房の効きすぎた車両に乗り込んで一安心。
輪行袋を置いたドア脇のスペースは、各駅で停車するたび外気が吹き込んでくる。

高校生がたくさん乗っていた、早朝の会津若松行き。



会津に着く頃、そろそろ路面の雪は解けかけていた。


ここから飯盛山に立ち寄って栃木まで南下します。
時間があったので色々寄り道も出来たり。それはまた次の記事で。

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